あなたの「当たり前」は、誰かの「知りたい」
自分の強みを
見つける7つの質問
自分の経験から、強みと企画の種を見つける。
編集者といっしょに、あなたの中にある
小さな可能性をひらくワークブック。
一言でも、途中まででも。あなたのペースで大丈夫。
強みを見つける7QUESTIONS
誰かの
力になる。大石聡子
編集者
INTRODUCTION
「私には何もない」から、
「こんな強みがありそう」へ。
「私には何もないんです」「私の強みは、これです」。編集の仕事では、どちらの言葉もよく聞きます。ところが、話を聞くうちに、ご本人が思いもしなかった強みが見えてくることがあります。
本人には当たり前でも、
人からは「知りたい」
「教えてほしい」と思われている。
そんな経験や工夫が、企画の出発点になります。立派な実績を探す必要はありません。まずは、ふだんの暮らしを振り返るところから。
編集者の視点に触れる
三人の著者の事例から、どこに着目したかを知る。
7つの質問で振り返る
身近な出来事を短く書き、当てはまる力を選ぶ。
届ける意義を見つける
「私・周り・社会」をつなぎ、経験の活かし方を考える。
全部埋めなくてもかまいません。強みを一つ見つけることを目指します。
宮本佳実さんと『可愛いままで年収1000万円』
本人の希望から、人が知りたいことへ
最初の希望は「洋服・ファッションの本を出したい」。でも、お話を聞いて興味を引かれたのは、その働き方と暮らし方でした。
週2回働き、自由な時間も、おしゃれも楽しんでいる。周囲から聞かれるうちに、「好きな人と、好きなことを、好きな場所で、好きなだけ働く」ことを教えるようになっていたのです。
編集で見つけた、企画の種
「可愛い」×「お金」×「働き方」
人が知りたいのは、服の選び方だけではない。この自由な働き方こそ面白い。ただ、個人のスタイルの紹介だけでは終わらせたくない。
本人が大切にしていた「可愛い」と、多くの人が関心を持つ「お金」を掛け合わせ、「両方、手に入れていい」という提案にしました。
本人の「好き」だけでなく、周囲からの質問を見る。大切にしている価値と、人が関心を持つテーマを掛け合わせる。
小田桐あさぎさんと『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』
結果から、転機になった考え方へ
最初は、低収入のOLが生き方を変え、自由な働き方と収入を得るサクセスストーリーとして考えていました。ところが、引っかかる言葉がありました。
「ちゃんと頑張って生きていた
ときのほうが、報われなかった」
ちゃんとするのをやめたら、うまくいくようになった。何を頑張り、何をやめ、どう変わったのか。そこに着目しました。
編集で見つけた、企画の種
私の経験 → 周りの悩み → 社会の当たり前
親の期待に応えようと頑張り続け、仕事も家事も抱え込み、幸せを感じられない。周囲にも、同じように疲れている女性がいました。
個人の体験を、「ちゃんとできて当然」という期待とつなぐ。出来事を並べるだけでなく、手放す考え方と方法を取り出し、ノウハウにまとめました。

なぜ、ちゃんとしなければと思ったのか。話を聞くうちに、これはあさぎさんだけの話ではない、と感じました。家事も育児も仕事も、高い水準でこなそうとして疲れている人がいる。ここに個人の体験、友人・知人の悩み、社会的な意義が重なりました。
「え、それでいいの?」と当たり前を問い直す言葉は、目を引きます。その言葉を支える具体的な経験と結果まで伝えることが大切です。
何を成し遂げたかだけでなく、何をやめ、どう変わったかを見る。その転機は、身近な人や社会の悩みともつながっていないか。
若杉友子さん(通称・若杉ばあちゃん)と『若杉ばあちゃんの子宮を温める健康法』
教えの名前では、届かない人がいる
若杉ばあちゃんは、マクロビオティックを基本とした「食養」の考え方と実践を教えていました。京都府綾部のばあちゃんを慕って人が移り住み、妊娠を望む女性たちも教えを求めている。その人を動かす力に興味を持ったのが、企画の始まりです。
専門用語を前面に出すと、すでに知っていて学びたい人に届く本になりやすい。届けたいのは、その言葉を知らなくても、自分の体を大切にしたいと思っている女性たちでした。
編集で見つけた、企画の種
専門分野の名前から、
読者の関心に近づく。
対話の中で耳にしたのは、「子宮が冷蔵庫のように冷えちゃっている」という表現。医学的な表現としてではなく、自分の体を思い浮かべる具体性に衝撃を受けました。
読者が「私に関係がある」と感じる入口を探し、本の打ち出し方につなげました。
ここでは書籍の企画・言葉選びの事例として紹介しています。医学的な効果を示すものではありません。
教える側の専門用語から、その教えを必要としている人の関心へ。同じ内容でも、入口の言葉によって届く相手は変わります。
A LITTLE PAUSE
あなたが詳しいことを、
知らない人に伝えるなら。
どんな言葉にしますか。
頭の中で考えるだけでもかまいません。
「何を知っているか」に加えて、
「誰の、どんな気持ちに届くか」。
少しだけ、視点を変えてみましょう。
3つの編集の視点
周りから、何を聞かれている?
何をやめて、どう変わった?
必要な人の言葉で伝えるなら?
WORKBOOK / 01
まずは、思いつくことを一つずつ。
一言や箇条書きで大丈夫。仕事、家事、趣味など、ふだんの暮らしから。思いつかない質問は飛ばしてください。
WORKBOOK / 02
続けてきたことも、力になる。
大きな成功でなくて大丈夫です。前より少し楽になったこと、小さな工夫を思い出してみてください。
WORKBOOK / 03
答えの中から、自分の強みを拾う。
①〜⑥の答えを見て、当てはまりそうなものに印をつけてください。いくつ選んでもかまいません。
これまでの回答を見る
私の強みを、一つ選ぶ。
今は「ありそう」で十分です。立派な言葉にせず、自分にしっくりくるものを選んでください。
WORKBOOK / 04
7その強みは、どこで役立ちそう?
「私・周り・社会」へと、少しずつ視点を広げてみます。
思い浮かぶところだけで大丈夫です。
社会の欄は、今は空欄でもかまいません。
YOUR SEED OF POSSIBILITY
自分には当たり前でも、
誰かには「助かった」になる。
それが、強みの種です。
私の経験が、身近な人の悩み、社会に広がる困りごとにつながる。そこに一本の線が通ると、多くの人に届ける意義が見えてきます。
今日見つけた「ありそう」を、大切に。
また何かを思い出したら、書き足してみてください。
今日、見つけたこと
ABOUT THE EDITOR

編集者
大石 聡子
著者のいちばんの味方であり、
応援者であり、
プロデューサーでありたい。
魅力を見つけ、世の中へ届ける。
初めて本を出す人のデビュー作を数多く手がける。世の中のニーズと著者の魅力をつなぎ、どうすれば鮮やかに世に送り出せるか、ワクワクしながら本をつくる。
お金、教育、育児、心理、料理、ビジネス、健康まで、手がける分野は幅広い。宮本佳実さん、小田桐あさぎさんなど、女性起業家のデビュー作を担当。出版を機に活躍する著者も多く、一度担当した著者とは、生涯の仲間のつもりで付き合っている。
会社員で、出社は月に一度。東京と富士山の近くで暮らし、好きな人と好きな場所で働く。副業・起業にも取り組む。日常はシンプルに。そんな思いで、本をつくっている。
このワークで紹介した担当書籍
- 『可愛いままで年収1000万円』宮本佳実
- 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』小田桐あさぎ
- 『若杉ばあちゃんの子宮を温める健康法』若杉友子
大石聡子 公式LINE ご登録特典 | 自分の強みを見つける7つの質問



ご機嫌に過ごし、収入も数千万円ある。その働き方を周囲から聞かれることが、宮本さんの新しい活動につながっていました。「可愛い」を楽しみながら、十分な収入も得られる。その両立を、働き方と結びつけて伝えようとしたのです。
当時、私が感じていたのは、「可愛さを追求する女性は稼げない」「稼ぐ女性は可愛さを諦めている」という固定観念でした。諦めていた両立を見せることに価値がある。そう考え、この打ち出し方につながりました。